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Spotifyの何がすごいのか、キュレーションが作る音楽市場への影響とは

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先月末に日本でリリースされた、音楽ストリーミングサービス「Spotify」ですが比較的早くに利用することができるようになった私は、毎日のように「Spotify」で音楽を聴いています。

そこで、Spotifyを利用することで見つけた面白みと、それが音楽市場に対してどのような影響をもたらすのか考えてみました。

お気に入りを”聴く”から”探す”へ

他のサービスと圧倒的に違うところというのは、何と言っても音楽のキュレーションやレコメンド機能です。この機能はトップレベルで、他の競合サービスを追随させないレベルです。

Apple Musicのプレイリストは同じものが繰り返し表示され、何度も見たことがあるものばかり出てきます。確かに、自分の好きなジャンルが表示されていますが、これはもう知り尽くしたジャンルで新しい発見を見出すことはできませんでした。

しかし、Spotifyのプレイリストは一度登録しておけば、そのプレイリストが次々と更新されていきます。

こちらは「Release Rader」というプレイリストです。自分が聴いている曲を元にキュレーションを行いオススメしてくれるものです。

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さらに、毎週金曜日に自動更新してくれるという、手間のかからない素晴らしいプレイリストです。また、このプレイリスト以外にも各ジャンルで毎週更新されていくプレイリストがあります。

こちらは、Spotifyで再生されている曲をチャートにしているものです。こちらはグローバル版を表示していますが、国内のものやその他の国を選択することもできます。

オリコンチャートばかり見ている日本には、新鮮でいいですよ。 

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そして、何と言っても面白いのはキュレーションを行なっているユーザーがいることです。

Aplle Musicを見ていると運営側がプレイリストを作っている場合が多いのですが、音楽好きのユーザーがキュレーションをしていて、すごく面白いです。

トレンドの音楽を集めているプレイリストでも、その人によって選曲が全然違ったりするので見比べたり、運営がキュレーションしていないアーティストなどをチェックすることができます。

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キュレーションが何をもたらすか 

Spotifyはアーティストだけでなく、音楽市場そのものを活性化する力があります。Spotifyを触るとわかるのは、リスナーが良質な音楽を発見するという体験ができることです。

その体験がどのように影響するか、日本の市場規模と一緒に考えてみます。

日本レコード協会発表の『日本のレコード産業』によると、2015年の日本における音楽ソフトの売上金額は、ピークだった1998年と比較しておよそ40%まで落ち込んだようです。

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(画像引用:音楽業界に春到来、注目を集めるワケとは? | 金融コラム | QUICK Money World

日本レコード協会発表の『日本のレコード産業』によると、2015年の日本における音楽ソフトの売上金額は、ピークだった1998年と比較しておよそ40%まで落ち込んだようです。

現状、日本の音楽市場は音楽ソフトよりライブやフェスの市場規模が逆転するように大きくなっています。

Spotifyは音楽を聴き放題にして、アーティストの楽曲をキュレーションすることでアーティストに価値を見出そうとしています。

この戦略は日本の市場の流れに沿っていて、アーティストに価値を見出してもらい、ライブやフェスでお金を落としてもらう。そうすることで、さらなる音楽市場の拡大を狙うことができます。

その証拠に、アーティストのページには関連グッズが表示されクリックすると販売ページに移動させる「物販連携」という仕組みがあります。これは、音楽ソフトそのものだけでなく、グッズなどでアーティストの利益を生み出そうとする狙いでしょう。

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Spotifyのキュレーションは、現状売れていないアーティストやインディー・レーベルを成長させることができます。

UQiYOというインディアーティストの例ですが、私たちが「UQiYOの曲が良い」と世界のキュレーターにピッチしたところ、ドイツのキュレーターが反応し、「Top of the morning」という朝向けのプレイリストに収録されました。すると、100人だったリスナーが一気に5万人に増えたのです。

音楽聞き放題「Spotify」が日本参入を“じっくり”待った理由 - CNET Japan

邦ロックなどは難しいかもしれませんが、アンビエント、ヒップホップ、EDMなどのインストやリズムが重視される音楽については、Spotifyに配信することで、爆発的なヒットを生み出すことも夢ではないかもしれません。

確実にアーティストとリスナーを繋げる

Apple Musicにはサービス開始当初から「Connect」という、好きなアーティストとリスナーを繋げることができる機能が存在します。しかし、これを利用しているアーティストはほとんどおらず、下記画像のアーティスト「tofubeats」も1年前の投稿以降は更新していません。

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Spotifyは何度も繰り返すように、キュレーションを主軸に置いています。その仕組みこそが、アーティストとリスナーを繋げることにつながります。プラットフォームを置くのではなく、あくまで曲を聴いてもらうことにこだわることに徹底しています。

その徹底が、最高峰のキュレーションを生み出しているのでしょう。

日本の大手レーベルとの契約がまだまだ進んでいないなどと言われているのも事実ではありますが、重要なところはそこではありません。

本質はSpotifyを通してより音楽を楽しんだり、新たな発見をできるということだと思うのです。

Spotifyはリスナー側が音楽を探すことを楽しみに、アーティスト側はキュレーションされる良質な楽曲作りに励むことで、音楽市場を成長させられる可能性を秘めています。

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