偏差値ふぉーてぃー

教科書捨ててブログしてる偏差値40台の高校に通う高校生のブログ。

君はフレキシブルスクールという学校を知っているだろうか?

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みなさんこんにちは。フレキシブルスクールという仕組みをとっている学校に入学してとうとう2年という月日が経とうとしています。

と言っても「フレキシブルスクールって何?」と思っている読者も多いと思います。そこで分かりやすく解説しつつ、フレキシブルスクールのメリットや問題点について、在学している生徒の意見を書きます。

世間にこういう学校があるということと、フレキシブルスクールを受験しようと思っている生徒や親御さんの参考にもなればと思います。

フレキシブルスクールって何?

フレキシブルスクールというのは、ざっくり書いてしまうと単位制の普通科高校です。授業時間90分で幅広い時間帯設定にした高校です。

それだけでなく、美術の中でもデッサン、情報の中では資格取得を目指す授業など専門的な選択科目を設置しています。

フレキシブルスクールも単位制による普通科高校の一つですが、1日8時間や12時間の幅広い授業時間帯を設けた、より柔軟な(フレキシブル)システムの新しいタイプの高校です。
自分の生活スタイルや学習ぺースにあわせて、午前・午後・夜間の時間帯の中から、選択した時間帯を中心に、4~6時間の学習をします。

─ 神奈川県教育委員会 平成12年 フレキシブルスクール

目的としては以下のようなことが主たるものとして挙げられます。

  • 生徒一人一人の生活スタイルに合わせた様々なニーズを受け入れていくこと
  • 学習の流れを学校が決めるのではなく、個人が決めることで伸ばしたいところを重点的に伸ばしていく
  • 社会人向けにも学習講座を開講し、学習センターとしての機能も盛り込む

私の学校ではさらに自由で、授業時間は90分で制服はなく私服で通うことになります。授業が高校の授業なだけで、大学と変わりありません。

メリット

いじめやトラブルがない

クラス単位で行動せずに個人で動くので、自分が関わりたくない人と関わることはありません。なので、友人関係やいじめなどトラブルはありません。

そもそも、教室の中に押し込められた環境というのは非常に疲れるもので、ヒエラルキーの中で低いところに至り楽しめない人にとっては、学校に行きたくなくなるレベルです。

社会学でもよくいわれることで、いじめをなくすためにはクラスをなくすことだというふうに言われています。

いじめ研究の第一人者である社会学者、内藤朝雄氏
「悪質ないじめは時代に関係なく、閉ざされた濃密な人間関係の中にあっては必ず起こる。」

「いじめ学」内藤朝雄氏に聞く、問題の深層と対策(1)

むしろ、学校生活をしていくなかで感じたのは共通の趣味や話題を話せる友達を作りやすい環境でもあるところです。

クラス単位で行動せず、自分の好きな授業を取っているので同じような目標や趣味趣向の人と授業が同じになりやすいです。結果として仲良くなりやすいです。

やりたいことに打ち込める

明確に「これがしたい。」とやりたいことが決まっている人は、それに打ち込めます。

そのため、自分の本当にしたいことをやることができます。他の学校ではある程度学習の流れを決められてしまっているので、なかなか自分のやりたいことや趣味の介在の余地がありません。

フレキシブルスクールの特徴は好きな授業を受けられることと、自由に時間を決められるので余裕を作ることができます。

実際にこういう制度をうまく利用して、自分のやりたいことをやっている生徒も多くいます。これは、現代の教育現場の流れで言えばかなり先進的なことで、大学受験一色に染まらず個人を尊重するところは素晴らしい姿勢だと感じています。

いろいろな考えの人がいる

やはりフレキシブルスクールに入る人というのは、何か目標を持っていたり自分は何をしたいのかが明確になっている人が多いです。

絵を本気で書いている人や演劇を頑張っている人など、力の入れ具合が半端じゃない人が多いです。そういう意味では、他の学校に比べいろいろな人の話を聞くことができますし、そういう話は聞いていて面白いです。

「どこの大学にする?」だけではなくくて「どういう夢を持ってる?」という少し壮大な話ができることも自分にとって刺激になります。

また、先生方も生徒の考えを尊重する人が多く、無理やり押し付けるのではなくて「お前の決めた道だから頑張ろう」と背中を押してくれる人が多いです。

ですので、あんまり押しつけてくるようなスタイルが嫌で、ちゃんと自分の意見を聞いて欲しい人にとってはすごく良い環境です。

デメリット

個人的にフレキシブルスクールの考え方は自分に合っていると思っていて、学校生活も快適に送ることができています。

しかしながら。それだけ自由なあまりに感じるデメリットもあります。自由であるということは、自分で考えながら自由をうまく使っていく必要があります。先述したような、やりたいことに打ち込めている人というのは正にそういった人でしょう、

しかし、現実はそういう人ばかりではありません。

自由というのを盾にしてセコいことをしようとする人も出てきます。大学に近い話になりますが、授業には”何時間以上出席しなければならいないと単位を落とす”という法定基準が設けられています。

それを何とか下回らないように気を付けつつサボる人も出てきます。それで単位を貰えていればいいのですが、現実はそうなるとダラダラとして単位を落として卒業できなかったり、学校自体休みがちになってしまいます。

要は、責任能力がない、目的や強く授業を受ける意思のない人はどんどん落ちぶれていってしまいます。

もっとしつこく言ってしまうと、あまりに自由な制度のために普通の学校生活すら送れなくなったりする場合もあります。

そこが、私自身も見てきたところで学校としても最も問題視しているところです。

フレキシブルスクールが終わる?

私は神奈川県内にあるフレキシブルスクールに在学しているのですが、その学校は平成27年12月 14日、神奈川県教育委員会から県立高校改革について発表があり、その発表というのが平成29年度からフレキシブルスクールの枠から外れるというものでした。

朝起きられない子は、午前中は寝ていて午後から授業を受けることのできる学校、午前中でも、夜でも好きな時にアルバイトをして、空いた時間に登校して勉強するのが「フレキシブルスクール」というわけである。

─ シリーズ  「県立高校再編統廃合計画を斬る」 ④

まさに引用した通り、先ほど書いた通りで実際のところフレキシブルスクールのメリットを活用できている生徒というのは非常に少ないという風に感じています。

教育委員会が指標にしているかは不明ですが、実際にここ数年で私の通う学校は偏差値が下降しています。

うまく、活用していくためには根本的な見直しが必要だと感じています。

約2年間通ってみて

私は現在高校2年生で4月になればフレキシブルスクールに来て、約2年間経ったことになります。その中で生徒会長などトップに立って学校を見渡してきて、いろいろなことを感じました。

フレキシブルスクールというのは活用できる人にとってはすごく面白くて楽しい場所になりますが、何も考えていない人にとっては全く活用できずつまらない場所になっていると感じます。

「いかに頑張れるか」というのがものすごく問われる学校だと思います。

私自身の話をすると、中学生時代はあまり学校に馴染めずとにかくつまらなくてうんざりしていたのですが、この学校に入学してから学校がとても楽しくなりました。縛られるのが嫌だったり、こだわりが強かったりという人は非常に向いている学校です。

この記事を読んで、少しでもフレキシブルスクールという学校に興味を持ってくれたら幸いです。