SEALDsが「選挙に行こう」とか言い始めたらしいけど、選挙権が18歳に引き下げされても何も変わらない
どこにシフトを始めたのかよく分かりませんが、SELADsが「選挙に行こう」と言い始めたらしいので選挙権引き下げの話をしようかと。
ネットでは引き下げに関して期待しているような意見が多く書かれているのですが、高校生が見た学生の選挙に対する見方やこれからどうすれば良いかも含めて。
誰とも話したことない
ぶっちゃけ言うと、同じ年代で選挙のことなんてほとんど話したことがないです。具体的に「自民党が云々かんぬん」「民主党がー」みたいなことを話す機会なんてこれっぽっちもございませんでした。
例外的に、政治好きな友達とは話しましたがそれはSEALDsが友達に居ましたぐらい低確率なものなので普通はないです。
教師が「選挙権持つんだぞー」みたいなことを言っても「え、それで?」みたいな感じで、友達とのLINEの会話に没頭していて話を聞いていません。
そういえば、学校で模擬投票するみたいな試みが始められているらしいですがとうてい間に合いもしないでしょうし、意味がなさそうです。
模擬投票をしたとしても、それはただの体験に過ぎず支持政党だったり政策というものを軸に議論することはほとんどの学生が出来ないでしょう。体験というのは、感覚の話でそれを"選挙に行く”という行動に変えていくのは無理でしょう。
多分、このままだと「模擬投票だるいわ。」で終わるかもしれません。いや、確実にそうなるでしょう。だって、投票するという行動の意味を知らないわけですから。
SEALDsの「選挙に行こう」
先日から、まとめサイトでも以下のツイートを元ネタとして取り上げられていますが、SEALDs中心メンバーの岡田君が以下のようなことを言っていたとか。
シールズ中心メンバーの岡田君は、「可決」の一報が流れると、「選挙に行こう」と言ったそうな。初めてまともな事を言った。そう、政治を変えるのは「選挙」なのであって「占拠」ではない。ようやく気づいたか。デモで政治を変えたらそれこそ民主主義に反する。民主主義は選挙を通じて行うものである。
— 竹田恒泰 (@takenoma) 2015, 9月 19
それはそれでいいんですけど、こればかりは今のままではダメです。SEALDsは「選挙に行こう」といった言葉で呼びかけたりしているらしいですが、むやみやたらに呼びかけても最初に書いたとおり何も知識がない若者を動かすのは無理です。
18歳選挙権について真面目に議論して取り組んでいる団体といえば「TEEN’S RIGHTS MOVEMENT」という団体がありまして、こちらは正攻法で頑張っているような気がします。
まあ頑張る分にはいいのですが、この調子だと意識高い系(笑)のムーブメントで終わりそうなのでこれはこれで厳しいかと思うわけです。
以下の記事でも書きましたが、デモはどんなバカでも主体性を持っていて参加しているという意識を簡単に持つことができるのですが「TEEN’S RIGHTS MOVEMENT」のように真面目な議論はバカには出来ないのです。
だから結局どうするの
どうするのと言っても、こちらが聞きたいぐらいでして。なのですが、この記事を書くために下調べしていたら面白いサイトを発見したのでそれを例に取って話したいと思います。
そのサイトというのが、以下のサイトです。このサイトは国会議員を一覧にして紹介し、選挙区や連絡先などもまとめてくれています。
さらには安保についての賛成反対まで。
で、このサイトを見て思ったことはこういうものが若者にとって分かりやすい判断基準になるんだろうなと思うわけです。逆に言うと、ここまで分かりやすくないと理解することが不可能なんじゃないかと。
自分が何となく「この政策いやだな」と思っていれば、同じく反対している候補者に投票する流れ。
なんとなくじゃなくて、真面目に演説とか聞きなさいよと言い始めるおっさんもいると思います。でも、よく考えるとあの長ったらしい演説を聞いていられるのって、自分の中で確固たる政治信条みたいなものが決まっているからこそ聞けるものだと思うんですよね。
そういうものがない若者からしてみたら、何となく「この人と意見同じだな」みたいなところで判断していくのだろうなと予想します。
要は、見て分かるものに変えていくしかないんですよ。